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チューリップの話3

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ここでは私達にとってもすっかりお馴染みで、現在はプリザーブドフラワーの素材としてもよく使われるチューリップに注目をして話を続けていきたいと思います。
チューリップと聞いて、私達が真っ先に思い浮かべるのはオランダでしょう。実際にオランダに行ってチューリップ栽培の様子を見たことがある人は、その圧倒的な規模と美しさに驚かされたことでしょう。チューリップ畑に風車がオランダの代表的風物であり、代名詞であるとも言えます。これほどの知名度が示すとおり、チューリップの栽培に関しては世界的にはオランダが非常に有名で、実際にオランダの輸出品としてチューリップは各国へ輸出されています。私たちは日本のホームセンターや園芸品店で販売されている球根をよく目にしますが、それらの球根のほとんどがオランダからの輸入品です。
オランダには及びませんが、日本でもチューリップの栽培が行われています。とりわけ北陸の新潟県や富山県で大規模な栽培が行われている。両県を合わせたチューリップ球根生産での国内シェアは何と98%にも及びます。このうち富山県ではチューリップが県花にも指定されていて、県を挙げてチューリップの栽培と宣伝に力を入れているということができます。富山県を例に挙げましたが、これ以外にもチューリップは多くの国家や地方公共団体等を象徴する国花や県花として制定されています。またオランダの例を見るまでもなく、チューリップの花の栽培や球根の生産は、生産そのものはもとより、観光面からも重視されており、観光の主力として注力している自治体も多くなっています。

ところでオランダの印象が強いチューリップですが、原産はオランダでなくトルコとなっています。現在チューリップは、外貨獲得のための主力輸出品としてもフルに活用されていて、特にオランダでは上記のようにチューリップは代表的な風景の一部となっていて、風車とともに紹介されることが多くなっています。また現在もそうですが、昔も国の経済に影響を与えるほどの大きな存在で、重要な花の品種でもあります。とりわけ17世紀のヨーロッパではチューリップの球根が投機の対象となり、球根の値段が豪邸を上回るほどにまで暴騰し、近年の日本のバブル経済に似た状態を生み出したことがよく知られています。チューリップ・バブルとも呼ばれるこの現象ですが、最後に破綻して国家の経済に多大な影響を与えた点と、その過程で投機に没頭した人たちの泣き笑い引きこもごもを生み出した点では、まさに日本のバブルとそっくりです。
不動産ではなく、チューリップが国家経済のバブル現象を引き起こしたとは、バブル経済を身をもって体験したばかりの私達日本人にもなかなか想像ができないことでしょう。ですが結局のところ、チューリップの美しさとその栽培の難しさとが人類を魅了し、狂喜乱舞させた結果だとも言えるでしょう。現在は栽培技術も向上し、品種改良が進んだこともあって、私達の住む日本でも数多くの色とりどりのチューリップを楽しむことができます。そんなチューリップは人間の熱狂振りなどどこ吹く風の様子で、いまも美しさを放ち続けていると言ってもいいでしょう。

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最終更新日:2017/8/8